霧の中に何かいる!


話題のピカピカレインを注文してみました。

いつか観ようと思ってたスティーブン・キング原作の「MIST」、借りてきて観てみた。

視界のほとんど無い霧の中、スーパーマーケットの中に閉じ込められた人々。人を易々と殺しうる「何か」が潜む霧の中、残された人々は何を思うか…


ってな感じのサスペンスなんだが、何が怖いって人間が一番怖い。閉じ込められた中、次第に希望が絶たれ、無鉄砲な若者が死に、頑固な理性派は死に、勇敢なヤンキーは死に、防壁たるガラスも易々と割られ、狂人扱いだった宗教ババァがカルトの教祖となり、人々の疑心暗鬼が次第に致命的な事態を引き起こし…とひたすら絶望に向かって突き進む様は霧の中に潜むクリーチャーなんて目じゃないほど怖い。
そして何より衝撃のラスト15分、映画評見てから観てたんである程度覚悟してたんだが、コレはあまりに酷過ぎる。ここまで酷過ぎて最高に最低なラストは始めて見たよ。紛れも無く最高のタイミングで決まった最高のエンディングのひとつでは在ると思うが、その後味の悪さでも最高クラス。映画として間違いなく傑作では在るがこのラストのおかげで二度と見る気になれないそんな映画。


でもまあ、こんな極端な状況じゃなくても人間って怖いよな。たとえばワンマン社長とイエスマンの幹部連とか…上の方の会議って社長のワンマンショー状態で自由な意見言いにくい状況が出来てたり出来てなかったり…