リトルマーメイド

今色々と物議を醸してる映画「リトル・マーメイド」見てきた。

 

先に言っておくと映画としては面白い。

残念ながら見る時間の都合で吹替版で見たんだが、主演のハリー・ベイリーの歌は絶品だったらしい。なので後からyoutubeで歌ってる所聴いてみたんだが聴いてみて納得の歌唱力だったのでこれから見る人は字幕版を推奨しておく。

 

まあ、この映画の話をするときにつまらなかったとか主演女優が駄目だったという人はおそらく見ないで難癖つけてるだけの人なので、その人の話を聞く価値はないと思う程度には面白かった。

 

かと言って主演女優が最適だったかと問われると肯定する気にはなれないのも事実。もし「人魚姫」という童話が未だ世界的にマイナーでこれが初映像化だったとか言うのならば肌の色がどうとか物語の舞台になった時代の黒人の扱いがどうとかさして問題にならなかったと思うが、これは白人のお姫様のビジュアルですでに映像化されてる世界的にも最も有名なたぐいのお話なのでどうしても違和感が出る。

 

ディズニー公式見解ではポリコレなど関係なく本人の適性と実力を見て選考した結果だって言ってるが、そもそも白人のキャラとして有名なキャラの配役に黒人が交じるという点で既に相当な歪みを含んだ選考と思わざるを得ない。もしその選考で黒人を外すような意見を言ったら「あなたは差別主義者だ!」と非難されるような状況だったんじゃないかと言う妄想もはかどる訳だ。

 

実際キャラが黒人だろうがLGBTQを均等に割り振ったりしようがそれが面白さを産んだり、重要なキーポイントになったりしてるなら個人的に何も文句言うつもり無いんだが、後付でそういう改変して面白くなった例は知らんのだよな。むしろ面白さを削ぐノイズにしかなってない。

 

リトル・マーメイドもまさにそんな感じで面白くはあるんだがアリエルや王子の母の肌の色がポリコレ活動家の「私はスバラシイことをしているの!褒めて褒めて!」って言ってる姿を想像してしまって素直に楽しめなかったんだよな。

 

とはいえこういった方向性は止められない潮流な気もするので納得して受け入れるしかないのかねぇ?