12人の怒れる男

で、「12人の怒れる男」のDVD引っ張り出して見たくなってきた。
 結構古い映画なので、画像もモノクロ。
そして内容も実に地味。殺人容疑の裁判の話なんだが舞台は花形の法廷ではなく脇に控える陪審員控室。
しかも話は最初から最後までその部屋から一歩も出ることなく、12人の男が被告人の有罪・無罪を議論するだけ。
なのに話は最初から最後まで実にエキサイティングなのだよ。
 陪審員12人のうち11人が被告の有罪を主張し、ただ1人有罪とは言い切れないとして有罪を主張しない。
普通なら多数決で有罪としそうなモノだがその1人が被告の容疑を1から洗い直し始める。
嫌々ながらつきあう他の面々だが議論するうちに決定的と思われていた証拠が一つ一つ疑わしくなっていき……

 あんまり面白かったんでこの映画の日本版とも言うべき、「12人の優しい日本人」のDVDまで買ってしまったり。
 こっちは「もし日本に陪審員制度が実施されていたら?」と言う仮定の上でのお話。コレ作られた頃はまだ日本でも裁判員制度やるなんて話無かったのかな?
怒れる男とは逆に12人中11人が無罪を主張し、ただ一人だけ有罪を主張する。
そして怒れる男同様、陪審員控え室内のみで様々な議論が行われていくって話。
ちょっとコメディタッチではあるものの、こっちも面白いのでお薦め。